採用TOP > 株式会社神戸製作所とは

戦後に築かれた、神戸製作所の「今」

 神戸製作所は、創業者が軍需工場で旋盤工として働いていたことに始まります。戦後の混乱した時代の中、創業者は旋盤工としてある工場に勤め、その後神戸製作所の前身となる工場を創業します。この創業当初の神戸製作所が手掛けていた部品は、ある企業のカメラ向けシャッター部品で、大きさにして2~3mmというとても小さな製品でした。つまり、今と同じような精密な旋盤加工品だったのです。
 その後、近隣に進出してきたカメラ・OA機器メーカーのCANON様との取引が始まり、この関係が現在まで至っています。高度経済成長期を経て、一般家庭にインクジェットプリンタが広まってくると、お客様からの注文もますます増加していき、それに従って神戸製作所も事業を拡大。設備も生産効率の高いNC化をどんどん進めていきました。

創業当時から当社を支える、NC自動旋盤

時代の変化・お客様の要求に合わせ、柔軟に変化

顧客ニーズへの対応の為、新技術の取込みも実施

 このように、自動旋盤を用いた小型の精密加工品という強みを活かし事業を順調に拡大していった神戸製作所でしたが、1990年代から、OA機器業界は徐々に工場を海外にシフトさせていきます。
 そこで当社は国内で安定的に生産を続ける自動車業界にターゲットを定め、営業活動を開始します。今でこそ自動車工業会の会員にもなり、自動車業界と太いパイプを築いている当社ですが、実はこの自動車業界は実績がないと参入が難しい分野なのです。こうしたハードルの高い業界でも、「精密な部品を安定して大量生産」でき、かつ「厳しい品質要求にも応えることができる管理体制」という神戸製作所の強みが評価され、自動車業界への参入と取引拡大が実現します。
 さらにお客様のニーズもどんどん変化し、神戸製作所が得意とする旋盤加工(丸物の切削加工)が、コストを低減させるために、旋盤加工から鍛造(ヘッダー)という工法に置き換わっていくというケースが徐々に多くなってきました。そんな大きな変化に対しても、神戸製作所は従来の旋盤加工に固執するのではなく、一大決心してヘッダー加工事業をスタートさせていきます。今では、旋盤加工とヘッダー加工の双方に対応できるメーカーとして、お客様のワークに応じた加工方法を提案できる会社として様々な業界・顧客からご相談を受ける切削加工メーカーになったのです。

強みをさらに伸ばし、100年・200年と持続的成長を続ける企業へ

 神戸製作所は今年で創業65年になりますが、もちろん、これ述べてきたようにずっと順風満帆だった訳ではありません。火事で工場が全焼し創業停止間際に追い込まれたこともありました。しかし、ありがたいことに、不思議とお客様が助けてくれました。
 それは、厳しい時にも逃げず、変化をチャンスと捉える。こうしたマインドが社員にあったからこそ、神戸製作所はこれまで持続的な成長を続けてこれたのではないかと考えています。
 たしかに日本の製造業はグローバルに見ると競争力は弱ってきたかも知れません。国内で作るものも少なくなっているかも知れません。ですが、ものづくりが日本から無くなってしまうということは、絶対にあり得ません。
 神戸製作所の歴史は、創業の技術である旋盤加工をベースに、設備力と量産加工を武器に愚直にやってきた歴史です。これからも、いいものを一つでも多く作る。この信念を大事しながらも時代の変化に柔軟に対応し、量産を軸にしながら付加価値のある多品種少量も取り込んでいくことができる、そういった会社であり続け、100年、200年と続く企業でありたいと思います。

創業技術を大事にしながら、持続的成長を続けます。