採用TOP > 伊藤精密工具製作所とは

 昭和2年の創業から現在にいたるまでの伊藤精密工具製作所の歴史をご紹介いたします。お客様や多くの関係者の皆様の支えられた結果、今の伊藤精密工具製作所が存在しているかを知っていただくことで、少しでもご理解を深めていただければ幸いです。

自転車部品の製造から始まった創業90年にも及ぶ歴史

 昭和2年の創業以来、名古屋市内のこの地で90年超にわたり、製造業を行ってきました。創業当初は、現在の自動車メインという状況ではなく、自転車部品をメインに取り扱っていました。創業当初が90年も前ということからもわかるように、当時は自動車よりも自転車が一般的な交通の手段でした。時代を経るにつれ、戦争や戦後復興などのあらゆる背景の中で時代のニーズに合わせて製造すべきものを柔軟に変化し続け、自動車が一般の人にとって身近なものとなった時代から大きく、当社の事業も変わっていきました。現在、自動車の検査や品質保証の際に使用されるゲージ・治具をはじめとした精密部品加工をメインとしていますが、時代のニーズにあうものを提供してきたからこそ、今の形にたどり着いたのだと考えており、ゲージ・治具メーカーとして非常に高い評価を受けることができています。

自動車部品のゲージ

自動車の精密化に伴い、製造技術向上、設備補充により高い評価を受け、ゲージのトップサプライヤーへ

ゲージ技能士を多数抱え、ゲージ設計・製作という領域でTOPの技術力をもつ。

 戦後、復興期を経て自動車が国内に定着していく過程で、自動車も形を変え、高精度で精密な製品となっていきました。その結果、当社が製造する”検査・保証するゲージや治具”にもより高い精密さが求められていきました。そこで当社では、ISOの取得はもちろんのこと、月に一度の品質保証委員会を開催し、欠陥品の発表会や検討会なども行っています。これにより、お客様にとって安心で確実な精密部品加工を目指しています。また、さらなる付加価値の提供をめざし、お客様の工場内の環境に合わせた工場設備の導入(室温や湿度管理を徹底)し、検査室に至っては室温20℃±0.5~1.0℃の細かな環境調節を行っています。その精密さへのこだわりが、私たちの使命であり、多くの自動車工場や自動車部品工場からの高い評価に結びついている一番の要因なのだと感じています。

国内だけにとどまらず、海外工場を保有し、広がるグローバルニーズを捉え、さらなる発展を目指します。

 国内でのニーズが高かった自動車も海外での売上が高まることで、自動車関連の製造の分野のグローバル化が進んでいます。自動車をメインとする当社もその例外ではありません。最近のアジア圏での自動車づくりの中心であるタイではグローバルメーカーや部品メーカーが揃っており、当社もこれらのニーズを捉える為に、自社工場「GTI(THAILAND)CO.,LTD」を設立しています。また、メキシコやブラジルなどの国へも、多くの自社製品が海を渡って活用され、現在では、当社の製品の約6割が海外向けに製造しています。
 自動車に関わる製造業の中でも、当社は他では簡単に真似をすることのできない、ニッチで特殊な事業を行っています。それは長年にわたって築き上げてきたお客様との繋がりや、技術向上への飽くなきこだわりがあったからこそ実現できたことです。これからの自動車産業を裏で支える存在として、皆さんが当社で活躍する日を楽しみにしています。

国内外、幅広く対応。海外向けに比率が現在では6割超となっている。